春日大社を歩こう!一之鳥居から歩いて参拝したいけれど、ちょっと距離があるし、見どころもないし…。なんて思ってしていませんか?実は春日大社の表参道には、ぜひ足を止めたい見どころがいっぱい。時には鹿たちと戯れながら、お散歩気分で歴史ある参道を歩いてみませんか?

興福寺のかつての境内と春日大社の境に建つ高さ6.75mの大きな鳥居。
第六十次式年造替の事始めに大規模な修理が行われ、
ぴかぴかの姿になったこの鳥居から南門までは約1.5km!

一之鳥居を入ってすぐ、南側の壇上にあるクロマツ。松は芸能の神の依代とされており、能舞台の鏡板に描かれている松の絵はこの「影向の松」がモデルなんだそう。若宮おん祭では、この松の前で「松の下式」が行われ、芸能の一節や所定の舞が奉納されます。

地図を見なければ分からないかもしれませんが、一之鳥居から萬葉植物園前までの表参道は一直線。その理由は、参道自体が馬場となっているため。馬出橋は馬場の始点にあたることから、この名が付けられました。若宮おん祭で行われる競馬も馬出橋からスタートします。

飛火野と呼ばれる広い広い芝生の中に悠然と聳える大きな楠は、明治天皇の玉座跡に記念植樹されたもので、なんと樹齢は約100年。東側から見ると一本の幹に見えますが、実は3株がからみあっている不思議な木なのです。※参道の両脇は、樹木の育成のため立ち入りを制限しています。飛火野への立ち入りは、表参道バス停付近か、柵のない道からお入りください。

浄らかな火で煮炊きしたものを食して心身を清めるためのお茶屋さん。そもそも荷茶屋とは茶道具一式をてんびん棒に担いで歩き、客の求めに応じて茶を点てた行商人のこと。春日大社でも江戸時代頃、火吹き竹で火をおこし、参拝客に茶を振る舞っていた荷茶屋が名物だったとか。 TEL/0742-27-2718
営業時間/10:00~16:00
定休日/1月~3月・6月~9月・
12月は月曜
上記以外の月は無休
万葉集にちなんだ季節の野菜などが入った昆布だし・白味噌仕立ての粥。いろんな味が月替わりで楽しめます。

万葉集に登場する約300種の植物が楽しめる植物園として昭和7年に開園。約3ヘクタールの園内は、萬葉時代の庭園を思わせる造りの池がある萬葉園をはじめ、五穀の里、椿園、藤の園に分けられており、四季を通じて楽しむことができます。園内中央部の浮舞台では、5月5日(祝)、11月3日(祝)の春秋2回、雅楽・舞楽が「萬葉雅楽会」として奉納されます。

春日大社は境内が広く、平安時代から今日まで灯籠の奉納が続いているため、2000基と日本一の数を誇るほどの石灯籠が奉納されています。しかもひとつひとつ職人の手で作られて来たため、柄も形もさまざま。2月の節分と8月14・15両日の夜に行われる「万灯籠」ではすべての石灯籠に火が灯され、参道が幻想的な雰囲気に包まれます。

二之鳥居 到着

一之鳥居より東へ約1.2kmのところに建つ二之鳥居は、平安末期の創建。
この鳥居をくぐった瞬間に、聖域感がぐっと高まり、背筋も自ずとピンとなってくるほど。
御本殿を前にテンションが上がりがちになるけれど、
心静かに歩みを進めましょう。

二之鳥居を入った祓戸神社の脇にある手水所には、伏せた姿の金属製の鹿が。よく見ると筒をくわえていて、そこから水が流れ落ちているのです。御本殿にお参りする前には、必ずここで手と口を清めること。さらに、祓戸神社に参拝しましょう。 洗い方をみる

祓戸神社から斜めに分かれる道は、扇形に敷石があり、要の部分の石が剣形になっていることから「剣先道」と名付けられているとされます。なんでも先端の石は踏んではならないと昔から言い伝えられているとか。春日祭の際、藤原姓の勅使はこの道を通り、藤鳥居をくぐって本殿へ進みます。

南門 到着

参道さんぽのゴール地点は、朱色に輝く立派な楼門。
創建は1179年、南北朝時代に再建された高さ12mの春日大社で最も大きな門です。
現在は、春日大社の正門となっていますが、春日祭では藤原姓以外の勅使のための参入門です。この門をくぐるといよいよ御本殿。気持ちを引き締めてお参りを。

春日大社第六十次式年造替情報 春日大社第六十次式年造替Q&A

「式年造替」は神様の尊さを認識し、さらに次世代へとご存在を伝え継ぐため、創建以来ほぼ20年に一度
行われてきた春日大社における最上の神事です。「式年造替」では御本殿などの建物の建て替えや修復を行い、調度品や神事に用いられる祭器具が新調されるため、宮大工の伝統技術を継承する意味でも重要な行事となっています。

第六十次式年造替で修理が予定されている建物は、神様がおわす国宝の御本殿をはじめ、林檎の庭の正面の高台に建つ中門とその左右に続く御廊、南門をくぐると正面にある幣殿、神様が一時的に遷座される移殿、春日祭で勅使・弁以下の直会の儀式が行われる直会殿など16棟もの重要文化財。さらに摂社・末社の修理も行われます。

春日大社へのアクセス

奈良県奈良市春日野町160 TEL.0742-22-7788
【交通アクセス】
近鉄奈良駅、JR奈良駅から奈良交通バスで
●春日大社本殿行「春日大社本殿」下車すぐ。
●市内循環・外回り循環「春日大社表参道」下車、
徒歩約10分。
※季節によりバスの運行や時間が変更になりますのでご確認下さい

【開門時間】
夏期(4月〜9月)/午前6時〜午後6時
冬期(10月〜3月)/午前6時30分〜午後5時
※諸行事の際は変更

近隣地図
交通アクセス 交通アクセス

平成26年4月3日、奈良県、奈良市のほか、経済団体、交通事業者、観光団体などをメンバーとする奉祝行事実行委員会が設立されました。
この実行委員会は、式年造替の持つ歴史的・文化的意義を深く理解し、全国、ひいては世界の人々とともに広く共有化し、未来へ引き継いでいくことを願いに結成されました。造替の意義とこころを伝える、さまざまな行事・事業を奈良県民あげて推進・実施するとともに、内外に広く情報発信します。そして、日本文化源流の地である奈良に数多くの方々に訪れて頂き、春日大社を始め、奈良が発し続けてきた繁栄と平和への願い、感謝のこころに触れる場と時を提供していきます。

春日大社 第六十次式年造替記念 奉祝行事実行委員会

2014年8月25日に配信された記事で、掲載情報は配信当時のものです。
内容が変更になる場合がありますので予めご了承ください。