世界遺産・春日大社第六十次式年造替Vol.1「はじめての春日大社」

春日大社とは About Kasuga Taisha

千古の森の中に丹塗りの柱、白い壁、そして自然の檜皮屋根の本殿・社殿…淡麗な姿で鎮まる春日大社は、奈良に都が遷された710年頃、日本の国の繁栄と国民の幸せを願って、遠く鹿島神宮から武甕槌命様を御蓋山山頂の浮雲峰に迎えたのが始まり。それから約50年後の768年11月9日、称徳天皇の勅命により現在の地に社殿が造営され、香取神宮から経津主命様、枚岡神社から天児屋根命様・比売神様が迎えられました。平安時代の初期に国家行事となる「官祭」が行われるようになり、皇族や貴族による「春日詣」が恒例化。中世以降になると武家や庶民にも信仰が広まり、全国各地に分社が作られることとなったのです。平成10年12月には、春日大社や春日山原始林を含む「古都奈良の文化財」がユネスコの世界遺産に登録。日本という国を越え、多くの人々に崇敬される神社となりました。

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春日大社では年間に2200回以上の祭りが行われていますが、中でも至高最高の式典が「式年造替」です。「式年造替」は「遷宮」のように神さまがお引越しされるのではなく、本殿の位置は変えずに建て替え、あるいは修復を行うもので、創建以来ほぼ20年に一度行われてきました。
そもそも本殿の建て替えや神宝を新調するのは、神さまの尊さを認識し、更に次世代へとご存在を伝え継ぐ行事であると共に人造りの叡智でもある。日頃の恵みへの感謝の気持ちを込め、神さまに喜んでもらうための行事なのです。
春日大社が1300年以上も、その美しく荘厳な姿を保ち続けているのは「式年造替」が行われているからこそ。第六十次式年造替は、平成19年の一ノ鳥居より始まり、平成28年11月、神さまが仮住まいから新装の本殿に遷される「本殿遷座祭」をもって完了します。

第六十次式年造替に伴う諸儀式

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第六十次式年造替特別公開 20年に1度、本殿内や神宝を拝観するチャンス!

平成28年秋の正遷宮に向け、春日大社では記念公開を随時実施。普段は立ち入ることができない場所での参拝や御神宝の公開なども行われます。
ぜひ「式年造替」の歴史的・文化的価値を実感してみてください。

御本殿特別参拝(新順路)
御造替事始の儀式木作始式(こづくりはじめしき)
仮殿遷座を祝う御慶之舞楽(ぎょけいのぶがく)
御神宝特別拝観(「鹿島立御神影図」、「鹿島立鉾」)奉祝万燈籠
国宝 御本殿特別公開
11月二之鳥居くぐり初め
お砂持ち行事

その他行事・学びの会

  • 春日若宮おん祭平成26年12月17日(水)

    春日大社摂社若宮神社の例祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されている神事芸能の奉納や時代行列などが行われる。1135年に時の関白が、相次ぐ飢饉や疫病から民を救済するため、春日若宮神の霊威にすがり、本社と同じ規模の神殿を造営。御神霊を迎えた翌年に、祭礼を奉仕したのが始まりで、以来今日に至るまで途切れることなく続けられています。中心神事となる12月17日は午前0時に若宮神が御旅所の行宮に遷され、正午から猿楽などの芸能集団や祭礼の奉仕者が御旅所に向かって練り歩くお渡り式、夕方から神楽や舞楽などの神事芸能が行われます。夜11時に若宮神が若宮神社に戻ると、神楽殿で神楽が奏せられ、華麗な祭りは幕を閉じます。

  • 鹿の角きり平成26年10月11日(土)〜13日(月・祝)

    春日大社の神の使いである鹿が人に危害を加えないよう、角を切り落とす行事。江戸初期は南都奉行の手によって奈良町の袋小路で行われていましたが、明治24年からは春日表参道を区切って行うようになり、昭和4年には新しい鹿苑内に角きり場が設けられました。勢子と呼ばれる人たちが角きり場に追い込まれた鹿を捕まえ、神官が角を切り落としていていく様子は勇壮そのもの。古都の秋の風物詩となっており、毎年多くの見物客で賑わいます。

  • 文化の日 萬葉雅楽会平成26年11月3日(月・祝)

    ふだん接することが少ない日本の古典芸能である雅楽に親しみ、理解を深めてもらうために毎年、文化の日に執り行われている行事。当日は萬葉植物園の中央にある池の水面に浮舞台が設置され、春日古楽保存会・南都楽所によって奈良時代から絶えることなく受け継がれてきた「管弦」や「舞楽」の数々が奉納されます。厳かな調べに酔いしれながら、優雅な舞を愛でる。古式ゆかしい雅の世界が存分に楽しめます。

  • 朝のお参り(朝拝)毎日 午前9時前〜

    「朝拝」は毎日欠かさず、行われている朝のお参りのこと。本社で「大祓詞」という祝詞を唱えたあと、若宮神社をはじめとする各神社を順次参拝します。朝の清々しい空気に包まれながらのお参りは格別です。(但し、祭典執行日は行われません)

  • 旬祭講話毎月21日

    毎月1日・11日・21日と1の付く日に執り行われている旬祭は、900年間1度も欠かすことなく皇室の御安泰と国家の繁栄、国民の隆昌を祈る格式の高いお祭りです。毎月21日の旬祭は一般の人も参列が可能。神職による神道講話「ためになる神職のお話」も必聴です。

  • 巫女修行※開催日要問合せ

    日本の古い伝統や文化に触れてみたい、行儀作法を身につけたいという女性を対象とした体験修行。巫女装束を身につけ、書写や作法、ご奉仕など巫女の修行を通して、文化や作法を学ぶことができます。初級コースと上級コースがあります。

春日大社へのアクセス

奈良県奈良市春日野町160 TEL.0742-22-7788
【交通アクセス】
近鉄奈良駅、JR奈良駅から奈良交通バスで
●春日大社本殿行「春日大社本殿」下車すぐ。
●市内循環・外回り循環「春日大社表参道」下車、
徒歩約10分。
※季節によりバスの運行や時間が変更になりますのでご確認下さい

【開門時間】
夏期(4月〜9月)/午前6時〜午後6時
冬期(10月〜3月)/午前6時30分〜午後5時
※諸行事の際は変更

近隣地図
交通アクセス 交通アクセス

平成26年4月3日、奈良県、奈良市のほか、経済団体、交通事業者、観光団体などをメンバーとする奉祝行事実行委員会が設立されました。
この実行委員会は、式年造替の持つ歴史的・文化的意義を深く理解し、全国、ひいては世界の人々とともに広く共有化し、未来へ引き継いでいくことを願いに結成されました。造替の意義とこころを伝える、さまざまな行事・事業を奈良県民あげて推進・実施するとともに、内外に広く情報発信します。そして、日本文化源流の地である奈良に数多くの方々に訪れて頂き、春日大社を始め、奈良が発し続けてきた繁栄と平和への願い、感謝のこころに触れる場と時を提供していきます。

春日大社 第六十次式年造替記念 奉祝行事実行委員会

2014年5月15日に配信された記事で、掲載情報は配信当時のものです。
内容が変更になる場合がありますので予めご了承ください。